どんな祭り

どんな祭り

徳島県阿南市橘町「ケンカだんじり祭り」


重さ4トンもある4台のだんじりが町内の若者たちによって曳かれ、猛烈な勢いでぶつけ合い、時には血気に任せて揉みあったりすることもある豪快で勇壮なお祭りです。

古老の話によると、祭礼は江戸時代初期から行われていたそうで、代々の蜂須賀家藩主からの信仰も厚く、お社の修繕費用も出ていたといわれています。

—-きらりあなんより:海正八幡神社例大祭(橘のケンカだんじりまつり)


海正八幡神社の秋季例祭は毎年10月1日から3日にかけて、神社本殿から北東約550mに位置する御旅所を拠点に、橘の古い町並みで行われる。
例祭を担うのは東・中・先・西の4つの組で、子供から青年、壮年、古老まで幅広い年代の男女が集い、祭礼が地域の紐帯となっている。
10月1日と2日の両日、深夜まで繰り広げられる勇壮なだんじりの鉢合わせ、だんじり巡行に加え、門付け、たたら音頭、船唄、宿振り、巫女舞、獅子舞、神輿の地域内御神幸など、総合性を有して伝承されており、日本の典型的な祭り一つとして、貴重である。
—-徳島県:徳島県無形民族文化財(PDF)


海正八幡神社の例祭・秋祭りは10月1日から3日間、盛大な二つのイベントが中心となって執り行われます。特に一日目には早朝から伝統行事となっている大名行列の「宿振り」が行われます。「宿振り」とは、江戸時代、大名が参勤交代で江戸に向かう際、道中で家来たちが奴姿になって、宿場、宿場で毛槍を振って大名行列をしたのが始まりといわれています。
 又、県内で唯一の「けんかだんじり」は、江戸時代より船の安全や大漁を祈願してきた秋祭りで、御輿渡御の後、夜に4台の地車が神賑いとして旧街中に繰り出し、激しくぶつけ合って強さを競うものです。昔は、いくつもの提灯をぶら下げた「やんだし」という竹が触った触らなかったで、けんかをしたことから、別名を「けんかだんじり」といわれ、昭和に入ってから祭りで人間同士がけんかをしないようだんじりに代わりをさせたのが始まりだといわれています。

—-神社探訪より「海正八幡神社」